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ミドリスギタケ近縁種の記載

6月29日に採取したミドリスギタケ近縁種の記載を書いた。

 

 同じ日に見た他のきのこについては以下の記事を参照してください

russula.hateblo.jp

 

https://pbs.twimg.com/media/DDms300UAAAdYUv.jpg子実体

 

肉眼的特徴
かさ 径20-80 mm、饅頭形から平らに開き、縁は内被膜の名残が付着し、やや内側に巻く;表面はささくれ状鱗片が密生し、周縁ではほぼ平滑〜繊維状、粘性を欠き、クリーム色、褐色、赤褐色、赤紫色など変異が多いが、いずれも所々に緑色のしみがある;変色性を欠く。 10-30 mm × 3-10 mm、下方に向かってやや細まり、中心生、中空だが若い子実体では中実;表面は繊維状、かさと同色かまたは濃色で、しばしば下部に向かって紫色となり、上方にさび色のややはっきりしたつばがあり、つばより上は黄色でさび色の条線があり、基部に黄色の菌糸体が存在し、変色性を欠く。かさ肉 厚さ7 mm以下、白色、かさ表皮直下でかさと同色を呈し、弱い褐変性がある;匂いは温和。柄肉 淡黄色〜下部に向かって濃色、変色性を欠く;匂いは温和。ひだ 幅10 mm以下、柄に直生〜上生し、縁は全縁かやや鋸歯状、さび色で傷つけるとやや褐変し、やや密、小ひだが存在し、分岐しない。胞子紋 さび色。肉眼的呈色反応 ひだ、かさ表皮はKOH及びEtOHで濃褐色、NH3で暗緑色となる。

顕微鏡的特徴
担子胞子 (5.9–)6.1–6.7(–6.8) × (3.7–)3.9–4.3(–4.5) μm, (mean length = 6.42 ± 0.3, mean width = 4.09 ± 0.22, Q = (1.4–)1.5–1.7(–1.7))、楕円形、表面は微細な疣におおわれ、厚壁(0.2–0.4μm)、水封で淡黄色、KOH中で褐色、偽アミロイド

供試標本 HH-108 2017.06.29 KZ.A2 スギ倒木上に群生、散生

 

https://pbs.twimg.com/media/DDmtnjYVYAAS0et.jpg若い子実体

https://pbs.twimg.com/media/DDmtoAoVoAAV4yn.jpgかさ表面

https://pbs.twimg.com/media/DDmtoSdUIAAkOdk.jpgかさ表面

https://pbs.twimg.com/media/DDmtom_VYAElGn8.jpg

かさ表面

https://pbs.twimg.com/media/DDmt-PkU0AAyIYU.jpg

つば

https://pbs.twimg.com/media/DDmuXyyUIAIKe2n.jpgひだの付け根

https://pbs.twimg.com/media/DDmu-6cUQAAkt8C.jpgひだ

https://pbs.twimg.com/media/DDmvJBbU0AAk4mG.jpg

 

https://pbs.twimg.com/media/DDmvY4RU0AAV6ZW.jpg

断面

https://pbs.twimg.com/media/DDmvWxtVwAAhLiQ.jpg

若い子実体の断面

https://pbs.twimg.com/media/DDmwaPRUwAAdmzP.jpg

胞子 メルツァー封入

https://pbs.twimg.com/media/DDmwSPlUMAAUGHY.jpg

胞子 水封 表面に合焦

 

ミドリスギタケGymnopilus aeruginosusより胞子が小さい点で近縁種とした。

胞子以外の顕微鏡的特徴はまた時間ができたら見る・・。